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スノーボード 選び方 長さ(レングス)2

今回は【前回の記事】に引き続き、スノーボードの板の選び方について、「レングス」と呼ばれる板の長さに着目して解説していきたいと思います。
【前回の記事】では、スノーボードの長さ(レングス)を決める目安や、計算方法を紹介しました。

スノーボードの長さを決める目安や計算方法を紹介しましたが、板の特性や体型・滑り方などで、適正な長さは変わってきます。

今回紹介するポイント・要素も、参考として見てもらえればと思います。

<スノーボード 長さ 選び方>

スノーボードの長さを決める目安・計算方法は、一般的に言われているだけでも複数の選び方があります。

ベストな長さを見つけるのはなかな難しいですが、どのような選び方でも長さによる特徴は共通してきます。

 

■スノーボード 長さによる特性

・長い板
安定性に優れる。
スピードが出たときや、荒れた雪面でも安定した滑りができます。
カービング・フリーランなど、安定性が求められる滑りをする方は、目安より多少長めの板の方が乗りやすいです。

・短い板
取り回しが良い。
短い分、扱いやすく操作性に優れます。
初心者の方や、グラトリメインの方など、細かい操作性を求める方は、目安より多少短めの方が乗りやすいです。

<スノーボード 長さ ポイント>

スノーボードの長さを選ぶ目安や計算方法を紹介しましたが、いろいろな要素で適性な長さは変わってきます。

計算や目安で出た長さを基準として、自分に合わせた長さをチョイスする必要があります。

長さを決める上で、いくつかポイントや、基準より長い方が良い・基準より短い方が良いとなる要素を紹介していきます。

 

■体型

同じ身長の場合でも、体重が重い場合は少し長めの板がベター、体重が軽い場合は少し短めの板がベターとされます。

体重が重い場合は、滑っているときの安定感が必要になり、体重が軽い人よりパワー・筋力が強い傾向があるので、長めの板が良いと言われます。

体重が軽い場合は、体重が重い人と比べると、筋力・パワーがあまり強くない傾向のことが多いので、取り回しの良い短めの板が良いと言われます。

極端に体重が重い・軽い場合や、筋力が強い・筋力に自信がないという方でなければ、そこまで気にしなくて良いと思います。

ガタイが良くて、パワーもあるから、基準より2cm~3cm長い板でも良いかもしれないな、というくらいのイメージで良いと思います。

■滑り方(スタイル)

滑り方(スタイル)によって、乗りやすい板の長さも変わります。

・フリーラン・カービング
スピードが出たときの安定感や、エッジグリップが必要になるフリーラン・カービングメインで滑る方は、少し長めの板が良いと言われます。

サイズのあるキッカー(ジャンプ台)に入る方も、アプローチや着地での安定感が出る長めの板に乗ることが多いです。

・グラトリ
グラトリメインで滑る方は、取り回しが良い短めの板が良いと言われます。
レギュラー・スイッチの乗り換えや、板を踏んで反発を得る時も、短めの板の方が操作性に優れます。
短すぎると着地でズレやすくなったり、高回転のトリックをするには反発が足りなかったりするので、注意が必要です。

板のベンド(形状)、フレックス(硬さ)、有効エッジなどによっても変わるので、レングス(長さ)だけで判断はできませんが、頭に入れておくと板を選ぶときに失敗が少なくなると思います。

■有効エッジ

同じ長さの板でもブランド・モデルにより「有効エッジ」が違います。
有効エッジとは、滑っているときに雪面に接するエッジの長さのことです。

レングスは、スノーボードの板の全長のことを指しますが、有効エッジは実査に滑るときに重要になってくる、使うエッジの長さを指します。
基本的には、ノーズ・テールのキック(反り上がり)を除いた部分が有効エッジになります。

全長が短めの板でも、有効エッジが長く取られているモデルは安定性が出ますし、全長が長めの板でも、有効エッジが短ければ取り回しが良くなります。

基本的には全長が長くなれば、有効エッジも長くなりますが、ベンド(形状・構造)によって、同じ長さの板でも有効エッジが数センチ違うこともあるので、チェックできれば参考になるポイントでもあります。

■デザイン

同じモデルでも、長さによりカラーリングが違うブランド・モデルがあります。
滑りやすい長さ、自分の滑り方に合わせた長さを選ぶのが基本になりますが、多少の長短であれば、カラー・デザインで選ぶのもアリだと思います。

競技者の方などであれば別ですが、一般のスノーボーダーであれば、自分のテンションが上がって、楽しくスノーボードができる板に乗るというのも、スノーボードの楽しみのひとつだと思います。

今回はスノーボードの「レングス」と呼ばれる板の長さについて紹介しました。

スノーボードを選ぶ上で、長さも重要なポイントのひとつになってきます。
同じモデルでも数センチ刻みで、長さが違う板がラインナップされているので、買う時には迷ってしまいますが、今回紹介した長さの選び方が参考になれば幸いです。

ゲレンデ・コースの状況も毎回違いますし、体調や疲れ具合などによっても感覚は変わってくるので、本当のベストの長さを出すのは難しいです。
しっかり計算したり、自分の滑りに合う長さを考えて買うことは大切ですが、あまり固く考えすぎないということも大切だと思います。

次回以降の記事でも、引き続きスノーボードの選び方をポイント・要素ごとに紹介していきたいと思います。