スノーボード選び方シェイプ

2022年10月21日

今回はスノーボードの板の選び方について、「シェイプ」と呼ばれる板の形状・構造の部分を解説していきたいと思います。

【前回の記事】では、「ベンド」と呼ばれる板の構造・形状について紹介しました。

同じスノーボードの形状・構造を表す言葉ですが
「ベンド」は、スノーボードを横から見たときの形状・構造のイメージ
「シェイプ」は、スノーボードを上から見たときの形状・構造のイメージとなります。

＜スノーボードシェイプ＞

スノーボードのシェイプとは、板を上から見たときのアウトラインの形状のことを指します。
ブランド・モデルにより、様々なシェイプのスノーボードがリリースされていますが、大きく分けて基本的なシェイプは3種類に分類されます。

基本的なシェイプ3種類を紹介したいと思います。

スノーボードシェイプ　＜ツインチップ＞

■形状・構造

ツインチップとは、板のノーズ側とテール側が対称な、シンメトリーな形状になっているシェイプです。
「ツイン」と呼ばれることもあります。

■特徴

左右対称な形状なので、板のセンターに重心があります。
レギュラースタンスでも、スイッチスタンスでも、板のバランスが変わらずに滑ることができます。

スイッチでの滑走や、グラトリなどでスイッチスタンスからのトリックの入りもしやすく、トリックの着地でスイッチスタンスになっても安定して着地することができます。

■どんな人に向いている？

グラトリメインで滑る方にはツインチップのスノーボードがおすすめです。

グラトリではスピン系のトリックや、バター系のトリックなどでは、自然とスイッチスタンスで滑ることや、スイッチでの着地が多くなるので、ツインチップが扱いやすいです。

複数のトリックをつなげるときにも、左右対称な形状の方が、トリックとトリックの間で重心のバランスがズレないので、スムーズに技が入れられます。

グラトリ向けで人気の板は、「シェイプ」がツインチップ・「ベンド」がダブルキャンバーのモデルが多いです。

■ツインチップおすすめモデル

FNTC「TNT R」

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スノーボードシェイプ　＜ディレクショナル＞

■形状・構造

ディレクショナルとは、テール側に比べてノーズ側が若干長く設計されたシェイプです。
ツインチップのスノーボードが開発される前から、長年採用されている形状です。
パウダーボードや、スワローテール、ハンマーヘッドなどの特殊な形状の板も、大きく分けるとディレクショナルボードに分類されます。

■特徴

板の重心は、テール側（後ろ側）に位置します。
フリーラン・カービングでの高い安定感がディレクショナルボードの特徴です。
重心がテール側（後ろ側）にあるので、滑走中の安定感があり、パウダーでの浮力も得やすくなります。

スイッチスタンスになったときは、レギュラースタンスの時と、重心・過重のバランスが変わるので、慣れるまで注意が必要です。

■どんな人に向いている？

カービング・フリーランなど"滑り"をメインにした方には、ディレクショナルボードがおすすめです。

ハイスピードでのターンでも安定感があり、テール側が短いことで操作性も良いので、スムーズにカービングが切れます。

各ブランドのロングセラーになっている、フラッグシップモデルは、「シェイプ」がディレクショナル・「ベンド」がキャンバーのモデルが多いです。

■ディレクショナルおすすめモデル

BURTON「CUSTOM」

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スノーボードシェイプ　＜ディレクショナルツイン＞

■形状・構造

見た目の形状自体はツインチップのようにノーズ側・テール側が対称的に作られています。
板の構造がディレクショナルのように設計されていて、重心がややテール側（後ろ側）になっています。
ディレクショナルツインとは、形はツインチップ、板の重心位置はディレクショナルというシェイプです。
ノーズとテールでフレックス（硬さ）を変えているブランド・モデルもあります。