スノーボード 選び方 板
今回はスノーボードの板の選び方について書いていきたいと思います。
沢山のスノーボードブランドがあり、ブランドの中でもエントリーモデルからハイエンドモデルまでラインナップがあります。
体形、技術レベル、滑り方(スタイル)、滑るゲレンデなどなど、道具以外の要素も多いスノーボードでは、全員に完璧にマッチする板というのは、無いと言って良いと思います。
今回の記事では、スノーボードの板を選ぶときにどんなポイントがあるか、板の特徴が出るのはどのような要素があるかを解説していきます。
<スノーボード 選び方>
■ベンド・シェイプ(形状・構造)
スノーボードの乗り味や特徴に大きく影響するのが、板の形状・構造です。
エッジのグリップ性や、取り回しの良し悪し、反発力などが変わってくるので、スノーボードを選ぶ際に最も重要なポイントのひとつです。
・「ベンド」
スノーボードを横から見たときの形状・構造のイメージ。
板のどの部分が接雪して、どの部分が浮くようになっているか、形状・構造を表す言葉です。
キャンバー、ロッカー、ダブルロッカー、フラットなど、いろいろな形状があり、それぞれに特徴があります。
・「シェイプ」
スノーボードを上から見たときの形状・構造のイメージ。
左右対称の形状、ノーズ側とテール側で形状・長さが違うモデルがあります。
ツインチップ、ディレクショナル、ディレクショナルツインなどの種類があります。
■フレックス・トーション(硬さ)
滑るときの安定感や反発を決める要素のひとつが、板の硬さです。
体形や筋力、滑り方(スタイル)、どのくらいのスピードで滑るかなどに合わせてスノーボードの硬さを選ぶ必要があります。
・「フレックス」
単純に板の硬さを示す用語です。
ソフトフレックス、ミドルフレックス、ハードフレックスなどの言い方をします。
・「トーション」
板の"ねじり"の方向の硬さを表す用語です。
トーションを活かしてターンをする、などの言い方をします。
トーション方向に特化して、板の硬さを表示しているブランドは私の知る限り無いと思いますが、スノーボードの硬さの要素のひとつです。
■長さ
スノーボードを選ぶ上で、長さもひとつのポイントになります。
ほとんどの場合、同じモデルでも長さが違う板がラインナップされているので、どの長さを選ぶかで、安定感や操作性が変わってきます。
基本的な板の長さの決め方はありますが、体形やどんな滑り方をしたいかによって、板の長さを決める必要があります。
■ブランド・メーカー
たくさんのスノーボードブランド・メーカーがあるので、板を選ぶ際には重要なポイントになります。
好きなブランドがある方は、そのブランドの中でどのモデルにするかという、比較的選択肢を絞った状態でスノーボード選びができると思います。
ブランド・メーカーを知らない・こだわらないという方は、ブランドの特性・特徴を知っておくとスノーボードが選びやすくなります。
■技術レベル
自身の技術レベルで板の選び方も変わってきます。
初心者の方は、取り扱いやすいモデルが乗りやすいですし、中級者の方はレベルアップをサポートしてくれるモデルや、自分の滑り方(スタイル)が決まってきたらそれにマッチするモデル、上級者の方はハイスピードに耐えられるモデルなど。
安いから初心者用、高いから上級者用というものでもないので、特徴や性能を知って選ぶことが必要です。
(エントリーモデルはお手頃、高性能のハイエンドは高価という傾向はありますが)
■スタイル(滑り方)
自分の滑りたいスタイルによって、合う板も変わってきます。
グラトリ、フリーラン・カービング、パウダーランなど、どんな滑り方をしたいかに合わせて板を選ぶことで、上達も早くなります。
■デザイン・グラフィック
デザインが良いから滑りやすい、というわけではないですが、自分がテンションの上がるデザインを選ぶのも大事なポイントです。
テンションの上がる板に乗って、どんどん滑るようになれば、自然とスノーボードの上達につながると思います。
直接の滑りは板の性能や特徴が重要になりますが、気に入ったデザインの"ジャケ買い"もひとつのスノーボードの選び方だと思います。
■ソールベース(ソールの種類)
マニアックな話になりますが、スノーボードのソールにも種類があります。
・「エクストルーデッド」
“押し出し製法"と呼ばれる方法で作られるソールです。
メンテナンスの手間が少なくて済むのが特徴です。
・「シンタード」
“焼結成形製法"と呼ばれる方法で作られるソールです。
ワックスでの手入れが必要ですが、滑走性能に優れるのが特徴です。
ソールの種類で選ぶということは少ないと思いますが、ひとつの要素になってきます。
今回はスノーボードの板の選び方を紹介しました。
スノーボードの板を選ぶ時のポイントを押さえておくと、大きな失敗がなく、自分の求めるものに近いモデルを手に入れることができると思います。
スノーボードの形状や滑り方(スタイル)の種類や、それぞれの違い・特徴などを知っておくことで、ショップでスタッフの方と話しながら買うときにも、自分の好みや理想の滑り方に合うギアとマッチする可能性が高くなります。
信頼できるショップであれば問題ないですが、そうではないショップの場合、自分に合ったスノーボードではなく、"ショップが売りたい板"を勧められて、良く分からず買ってしまうということがあります。
初心者の方も、なんとなくでもスノーボードの選び方を知っておいた方が、良くない買い物のリスク回避になりますし、自分に合った道具を使うことで、スノーボードの上達スピードも上がると思います。
次回以降の記事では、スノーボードの板の選び方の具体的なポイント・要素についても紹介していきたいと思います。