イカ泳ぎ
今回は、水難事故防止のための泳ぎ方について紹介したいと思います。
「イカ泳ぎ」と呼ばれる、着衣状態でも安全性の高い泳ぎ方です。
イカ泳ぎとは
「イカ泳ぎ」とは、水難事故防止のための泳ぎ方のひとつです。
公益社団法人 日本水難救済会がTwitter(現X)に投稿したことで話題になっています。
一般的には、服を着たまま水に入ってしまった場合は、動かずに浮いて救助を待つ「背浮き」という対処法が推奨されています。
「背浮き」は、プールや穏やかな水面の場合は有効だと思われますが、波がある海などでは顔に水がかかって呼吸ができなくなったり、パニック状態になる危険性があります。
「イカ泳ぎ」では、水面から顔が出た状態をキープできて、安全性の高い泳ぎ方だと言われています。
イカのようにゆらゆらと漂うように泳ぐので泳力に関係なく、服を着た状態でも動きやすく、体力の消耗も少ないので、水難事故防止に有効です。
「イカ泳ぎ」の正式名称は、海外では「エレメンタリーバックストローク」や「ライフセービングバックストローク」と呼ばれています。
イカ泳ぎ 泳ぎ方
「イカ泳ぎ」の泳ぎ方は、水中で仰向けの姿勢を取り、お腹側が上を向く「背浮き」に近い体勢になります。
「イカ泳ぎ」のポイントは、リラックスした姿勢を保ちつつ浮力を確保し、顔が水面から出たままの状態を保つことです。
泳ぐ際のコツは、無駄な力を抜き、足と手の動きを合わせることです。
無理に力を込めて泳ぐのではなく最小限の力で、泳ぐのではなく、むしろ浮く・漂うような感覚です。
焦らずにリラックスすることで、パニックにならず、服を着た状態でも体力の消耗を抑えることができます。
「イカ泳ぎ」は、水難事故防止のための有用な泳ぎ方であり、特に緊急時に役立つスキルです。顔を水面から出しつつ安定感を保ち、周囲の状況を把握することができるため、危険を回避しやすくなります。
イカ泳ぎ 動画
公益社団法人 日本水難救済会がTwitter(現X)に投稿した「イカ泳ぎ」の泳ぎ方を開設した動画です。
当会が推薦する「イカ泳ぎ」は、着衣(ポロシャツ、Gパン)でも、このとおり、体力を使わずに長い時間浮力を保つことができます!これからは、「イカ泳ぎ」で浮いて救助を待ちましょう。 pic.twitter.com/rcxklO1RHV
— 公益社団法人日本水難救済会【公式】 (@Qsuke_MRJ) August 7, 2023
今回は、「イカ泳ぎ」について紹介しました。
水辺・海辺のレジャーの機会が増える夏に、少しでも水難事故が無くなればと思いシェアしました。
子供と一緒に「イカ泳ぎ」の練習をしたり、泳ぎ方のポイント・コツを学習することが事故の防止につながると思います。
泳ぎ方だけでなく、正しくライフジャケットなど安全対策のグッズを使うことも有効です。